愛媛県校長自殺の件の続き。

昨日は飲みで,酔ってぶったおれてたので今日更新。
すでに一日以上空いてしまってるけど,6日の日記であげた件は,どうもこういうことだったみたいですね。


毎日(7日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2006/11/20061107ddm041040156000c.html

学校の説明では、同校では社会科の世界史を必修とし、日本史、地理のうち1科目を選択する仕組み。3年生は、大学受験に必要な1科目を前期に集中的に教え、その後に他の1科目を教える「まとめ取り」という方法をとっていた。推薦入試で調査書を大学に提出する際、この時点で未履修分の科目について2年時の成績を記載していた。政岡さんは、これが「虚偽記載」にあたらないか悩んでいたという。


もともと裏技的な「まとめ取り」シフトをとっていて,現時点ではまだ必修科目を履修し終わってない生徒もいた,ということ。推薦入試の生徒については「履修済み」として提出していたが,これが虚偽記載と見なされれば生徒の受験にひびくため悩んでたと。実際に未履修であるのに「2年時の成績」を記載するなどをしていたという話もあり,カリキュラム上最初から組まれていたとしても,虚偽記載ではあるかも。


産経
http://www.sankei.co.jp/news/061107/sha019.htm

 会見した桧垣美博教頭(59)らによると、昨年度までの3年生は、2科目の履修が必要な地理歴史のうち1科目しか授業をしていないのに、もう1科目に2年時の成績を付けていた。

 今年も同様の方法をとったが、3日に県教委から未履修だと指摘があり、校長らが協議。11月から未履修分の授業を始めることにしたが、既に推薦入試用に発行した調査書に、履修していない科目も成績を付けていた。


気になるのは教育委員会の対応ですね。6日の報道では「履修漏れについては問題のない」とコメントしていながら,高校側の会見によれば未履修という指摘があったとしている。このへんの事実関係も怪しい。


まあ結局のところ,6日の報道で感じたわけのわからなさは,つまりは情報源である高校や教育委員会が意図的に情報を隠蔽していて,報道各社もその裏取りが不十分だった,ということなのでしょうね。


ちなみに7日午後にはもう一個の履修漏れが発覚している。


東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006110701000663.html

 同校によると、表向きは理科基礎を3年生が履修しているように装っていたが、実際は受験科目の授業をしていた。推薦入試用に発行した調査書には受験科目の試験結果をもとに理科基礎の成績を付けていた

 同校は6日の記者会見で「未履修の問題はない」としていたが、7日午前になって虚偽の説明だったことを認め、地理歴史で未履修があったと明らかにしていた。

 さらに別の“必修逃れ”も隠していたことについて、会見した永井英一教頭(55)は「私たちの認識が甘かった。隠そうという意図はなかったが、これから履修すれば単位は取得できると考えた」と釈明した。


こっちもまとめ取りシフト。この件は校長の自殺がきっかけで明るみに出たけれど,似たようなことをやってる高校はけっこうありそうな気がする。履修問題,まだまだ続きそう。


(そういや,もうすぐうちの職場も推薦入試だなあ;)