2chの群集心理に関する学術研究 - ネットで読める編に触発されて,2ちゃんねるを扱っててネットで公開している論文を漁ってみるテスト。
- [PDF] 松村 真宏ほか 「2ちゃんねるが盛り上がるダイナミズム(社会活動支援)」 - 情報処理学会論文誌 45(3), 2004
松村先生はけっこう2ちゃんねる研究の論文を書いてるみたい。公開されてるのだと以下。このへんは業務系名無しのメモ置き場-いろんな資料でも載ってますね。
-
- [PDF]「2ちゃんねるにおけるコミュニケーションの時系列解析」 - 第4回MYCOMオンライン資料集, 2003
- [PDF]「『2ちゃんねる』はなぜ盛り上がるのか?」 - 第3回MYCOMオンライン資料集, 2002
これらは一連の研究のようですね。2ちゃんねるの匿名性,2ちゃん語やAAなどの要素を統計的に処理して2ちゃんがなぜ盛り上がるのかを解析してる。あぼーんも計量要素ですかそうですか。
ちなみにこのMYCOMという集まりではほかにも2ちゃんねるがらみの発表が見られる。けっこう興味深い研究課題だったらしい。
-
- [PDF] 森尾 博昭 「2ちゃんシム:CMCコミュニティにおける意見変容のシミュレーションモデル構築の試み」 - 第4回MYCOMオンライン資料集, 2003*1
- [PDF] 畦地真太郎 「匿名コミュニティにおける対人認知」 - 第3回MYCOMオンライン資料集, 2002
- 伊藤 昌亮 「ネットに媒介される儀礼的パフォーマンス : 2ちゃんねる・吉野家祭りをめぐるメディア人類学的研究」 - マス・コミュニケーション研究 66, 2005
2ちゃんねるの吉野屋祭りを題材とした文化人類学的研究。スレッドの進行速度などを計量してて面白ろそう。しかし抄録は読めないのに本文は読めるのか。不思議。
- [PDF] 杉山 あかし 「インターネットにおける公共圏形成の可能性に関する研究」 電子通信普及財団研究調査報告書 19, 2004
言論空間としての2ちゃんねるの研究。2ちゃんねるはハーバーマスのいう「公共圏」たりえないという話。
- 学位論文関係
学部生の学位論文など。内容はやはり稚拙さがあります*2が,あまり雑誌論文とかにならないテーマも見られて面白い。
-
- [PDF] 岩本浩美 「「2ちゃんねる」はどのようなメディアか」 (慶應大2002年度卒業生卒論)
- [PDF] 山田亜希子 「ニュース提供の場としての電子掲示板の有効性」 (慶應大2003年度卒業生卒論)
- 内藤小子 「匿名掲示板コミュニティの可能性 「2ちゃんねらー」の折り鶴14万羽折らないかプロジェクトから」 (同志社大2003年度卒業生卒論)
- [PDF] 古川 英里 「意図せざる結果としての中国社会 中国若年層の可能性」(慶應大2006年度春学期 井庭研究会研究会論文)
しかし,最初はCiNiiの雑誌記事索引とかで検索しようとしてたのだけれど,Webで公開されてる論文にかぎるとGoogle Scholarの方が検索しやすいっすねえ。学部生の卒論なんかだと,各種データベースよりもGoogleの方が探しやすいというのが恐ろしい。このへんは実際のレファレンスにも使えそうな検索ノウハウかもしれない。