1月14〜15日あたりのブクマから。

ブログは続けて書いてないと書きづらくなるとかいう言葉をどこかで聞いたような気がしたので,いい加減更新してみる。といっても,同人誌図書館の関係はまとまった時間がとれないと整理できない*1ので保留。冬コミで入手した資料でもいくつか発見があったのですけどね。

で,とりあえず徒然に,最近はてブでブックマークしたネタで,コメントが100字じゃ足りないようなものをいくつか。

  • 「矢祭もったいない図書館」開館

河北新報ニュース 「もったいない図書館」完成 福島・矢祭町が新設
もったいない図書館:福島・矢祭町に14日オープン−話題:MSN毎日インタラクティブ
@minpo>県内:「もったいない図書館」開館


昨年7月から寄贈の受け入れを始めた矢祭町の図書館がついに開館しましたね。なんだかんだ言ってここまでこぎつけたのは素晴らしい。あとは住民にとって使いやすい図書館であってくれることを祈るばかり。
各記事の写真がそれぞれ違うので,一つ一つ見ていくと面白い。
河北新報は館内の利用風景の写真。わりと広くて*2余裕もあり,使いやすそうな印象。毎日は整理風景と図書館前。ちょっとつまらないかな? 福島民報は図書館前でくす玉が割れるシーン。村のアットホーム感がなんかいい。でもやっぱり「もったいない」が気になる;*3
しかし,約29万冊もの本が集まったのですね……実感わかないかもしれませんが,29万冊規模の図書館というと,県立や政令指定都市立クラスまではいかないまでも,わりと大きい市の市立図書館クラスですぜ。日図協の最近の統計で図書館の蔵書冊数の平均を出してみる*4と,市区立が約11万6千,町村立だと約6万5千。市区立の平均の2倍以上ですから。そのオーバースペックさがよく分かります。*5本当にすごいことになっちゃいましたね。


この開館にあわせて,過去の言及記事とかを読んでみると面白いかもしれません。初期の頃の言及についてはG.C.W.氏の「矢祭町関連blogリンク集,のようなもの」がわりと網羅していていいかと。わたしのブクマだと矢祭町タグあたりでとってますが,一番盛り上がってた時期にはてブ始めてなかったので。スラドでも取り上げられてたんですねー。
あと,この件に関連した記事もあちこちのブログで見かけましたね。そのへんについてはまた後日。

特報:無料コミック“奥の手”で参入 - 東京新聞
無料マンガ週刊誌:首都圏30駅で10万部 16日から−話題:MSN毎日インタラクティブ
コミック・ガンボ
株式会社デジマ


街中での手渡し&ネット閲覧での新漫画雑誌らしい。手渡しってのはホットペッパーとかがやってる感じかな? 学生時代はああいうので配ってるタウン誌とかを通学中の暇潰しによく読んでたっけ。
漫画雑誌の丸ごと無料配信ってのはあんまり聞いた覚えがない。それこそタウン誌とかはありますけど。ブクマあさったらちょうど早稲田文学がフリーペーパーになった上に電子ブックでバックナンバー公開してますね。
たぶん,載ってる作品が面白ければそれなりに軌道にのるだろうし,少なくとも最初の一読はさせる効果はあるかもしれない。ただ,その「面白い」が難点。出版業界外からの参入というのも気になるし,直前まで作家陣のお披露目がなかったのも気になる。*6とりあえず自分が好きな作家さんは見当たらないのであんまり期待はしないでおく。

なんていうか、同じ作者の、絵師が違う別シリーズは、同じブランドの違う絵師の作品、みたいな受け止められかたなんじゃないかな。

イラスト買い需要はあるんだろうけど,それだけじゃない気もするような。


ラノベの場合,作品のファンというのは必ずしも作家のファンでないのはそうなんだけど,かといって絵師のファンと限ったわけでもなく,作品の世界設定だとか,超能力やら魔法やらのガジェットだとか,人間関係だとか,つまるところキャラ萌えだとか,そういうところ,言うなればその作品の「ネタ」に惚れ込んでるって場合が多い気がする。要するに,のいぢ絵だから買うわけじゃない。長門が出てるから買う(マテ*7
だから,長門も出ないし,SOS団のノリもない,そもそも作風が全然違う谷川氏の他作品は,必ずしもヒットしない。ハルヒ人気はSFガジェットもさることながら,ハルヒキョンとその他の面々の人間関係から来るネタが強いので,それが存在しない他作品は人気がない。*8


このへんは雑誌連載の漫画なんかも似たようなところがある。長期連載で大人気でアニメ化までした作品の次回作が,半年も経たないうちに打ち切りなんていうのは珍しい話じゃない。「るろ剣」大好きだった人も,多くは「GUN BLAZE WEST」を読み続けてはいなかったと思う。「幽遊白書」で蔵馬にメロメロだった女子の方々の何割が「レベルE」を毎週欠かさず読んでいただろう。もちろん両作家ともその後の作品で再び大ヒットを飛ばしているのだけど,ヒット作の次がまたヒット作という作家はけっこう限られてるんじゃないだろうか。
もちろん,ヒット作を出した作家の作品はよく読まれます。ペーペーの新人なんかとは段違いに。でもそれはラノベだって同じで,凡百のラノベの中ではハルヒ以外の谷川作品も比較的読まれてる方ではあると思います。アニメハルヒでの効果もきっとあったはず。ただ,それはランキングに出るほど顕著じゃないという話。


もっとも,このへんの購買パターンについては自分の主観が入ってるので,一般的じゃあないかもしれませんが。自分としては,前に読んで面白かった作品の作家の新シリーズは読んでは見るけれど,つまらなかったらその後は買いませんね。


ところでちょっと思ったのは,自分がラノベを読む場合のイラストの比重って,アニメを見る場合のOPやEDの出来不出来に近いかも。特に曲。OPかEDのどっちかにアリプロとかSee Sawとかが入ってると,ちょっと見てみようか,と思うかもしれない。
特に,曲と作品の調和具合がズタボロだったりすると騙された気になったりするのは,ジャケ買いしたらどう見てもお前本編読んで描いてないだろ,と言いたくなるイラストに出会ったとき*9によく似ている。アニソンの評価は劇伴の評価であり,曲自体の良さよりも本編と調和してより高い効果をあげてるかどうかが重要,という風に思っているのだけど,ラノベのイラストもそういうもんじゃないかと。


まあとかいいつつ今日も小説のジャケ買いしちゃったんですけどね(死*10


表題の件は,性的描写の問題とか,「図書館の自由」の問題とか,図書館で漫画をおくのかとか,日本のコミックって本当に人気なんだなとか,なかなか色々な事情が混じってて香ばしいのだけれど,気になったのは文中であげられてるもう一件。

ところでこちらのサウス・フロリダの地方紙のサイトの記事では図書館員の人たちが子供たちに、図書館には本以外にも色々あることを知ってもらうために、アニメのコンベンションのようなものを図書館で開いたことを知らせている。コスプレをした子供たちを含むアニメファンが千人以上が集まって、DVDを一緒に観賞したりゲームをしたり、予想を超えての大盛況で、来年も行われることになりそうだという。


元記事機械翻訳してざらっと読み,さらに検索してみるとこのイベントの告知を発見。

http://www.browardlibrary.org/resources/video/anime.htm

告知のためのアニメビデオを作るほどの熱の入れよう。アニメ絵なイラスト入りのフライヤーもあったり。素晴らしい!


内容を読むと,本気でアニメ上映会とコスプレパーティーやってますね。前にやったハガレンの「鋼の錬金術師 シャンバラに征く者」を上映したらしい。カラオケタイムとも書いてあるから,きっとアニソン絶叫もあったのでしょう。ゲームコーナーでは Noon WarioWare GameCube Tournament だの DDRDance Dance Revolution だの。。。

講演もいくつかあって,Otakuについてだとか,ゴスロリファッションだとか,折り紙の折り方だとか(微笑ましい)。日本人の講演者もいたみたいだけど,Mitsutoshi Sekitaって誰だろう?

しかし図書館主催でここまで徹底した小規模コンベンションを開くとは。ほんと,こういうイベントをさらりとやれてしまうところに,アメリカの図書館はすごいなあとつくづく思ったり。
つーか,本場日本でもこういうことやらなきゃダメですよね絶対。むしろ同人誌即売会と併設で,見本誌として受け取った本は自動的に図書館で保管,ぐらいの勢い。著作権の問題があるというのなら,オリジナル限定とかでもかまわない。いいなあ,ほんとにやりたいなあ。



と,今回はこれくらいに。リハビリといいつつ,いつも並に長文書いててひるむ。
つーか書き終えて投稿しようと思ったらガンボ公開されてるっ!? 16日ジャストかよっ! まあ見ての感想は後日。

*1:そしてまとまった時間ができると寝てしまう(マテ

*2:元が柔剣道場らしいので当然かも。

*3:まあ今さら文句はつけませんが,見るたびに気が抜けるなあ。。。

*4:総蔵書冊数を館数で割る

*5:もっとも,重複や図書以外の本(古雑誌とか)も含まれての数字でしょうから,単純に比較はできませんが

*6:公開された作家陣をみるかぎりではバリバリの青年誌チューニングですね。ジャンプやサンデーしか読まない層には敬遠されそう。

*7:ちなみに,ハルヒはアニメ化以前から読んでますが,シャナと絵師が同じことに気がついたのはわりと最近だったりします。ちなみにシャナは未読。

*8:つーか最近『学校を出よう!』を読み出したけれど,いまいち微妙で読みづらくて好きになれません。茉衣子ちゃんは萌えますが。

*9:あるシチュエーション時の本編中の服装とイラストの服装が違うとか。見た瞬間唖然とした。絵は上手いのに。

*10:まあでも,どういうイラストを表紙に持ってくるかは,タイトルをどう付けるかに似ていて,要するに作品のイメージを伝えるための記号なのですよね。音楽CDのジャケット絵なんてまさにそういうものですし。それを考えれば,ラノベジャケ買いというのはそうひどい行為ではないような気も。