“図書館と”図書館員が極めて重要である33の理由(訳):1〜11


わりと好評だったので,原文をふまえてまともに訳してみる。
ちなみに原文はこちら。


33 Reasons Why Libraries and Librarians are Still Extremely Important
via 図書館員は時代遅れか?図書館員が極めて重要である33の理由


本来の題は見ての通り"Libraries and Librarians"なんで,「図書館員」を強調しすぎなCurrent Awareness の訳は誤解を生むような。でもまあそれは原文も同じくか。
ちなみに,別に原著者の許諾は受けてないので,見事に翻訳権侵害だなあこれ。要約もしてるから翻案権侵害も? まあいいか。

Many predict that the digital age will wipe public bookshelves clean, and permanently end the centuries-old era of libraries. Technology’s baffling prowess and progress even has one librarian predicting the institution’s demise.

He could be right.

But if he is, then the loss will be irreplaceable. As libraries’ relevance comes into question, they face an existential crisis at a time they are perhaps needed the most. Despite their perceived obsoleteness in the digital age both libraries -- and librarians -- are irreplaceable for many reasons. 33, in fact. We've listed them here:

「電子化の時代は公共の書架を一掃し,数世紀にわたる図書館の時代を永劫に終了させるだろう」と多くの人が予言します。技術の驚くべき勇猛と進歩は,一介の図書館員にさえ,わが館の終焉を想起させます。


彼は正しいのかもしれません。


けれど,もし彼がそうなら,その損失はほかに代え難いものとなるでしょう。図書館の妥当性が疑われるにつれて,彼らは実存の危機に直面しています。おそらく,今がもっともそれが必要な時代であるのに。
電子化の時代において図書館員たちが時代遅れであると自覚したにもかかわらず,図書館は――そして図書館員は――多くの,33の理由において代え難いのです,実際。わたしは以下にそれを記しました。


前書き。一応はじめなので全訳してみる。
たとえ図書館というものが古い,時代遅れの存在であっても,そこにはデジタルなサービスに代え難い何物かがある。それを以下に列挙しましたよ,という話。
自分も,ネットの便利さに魅せられながら,でも長年培われた図書館のノウハウの中にはまだデジタルな世界に組み込まれていない,それでいて今後の世界においてそれなりに有益な「何か」が残ってるんじゃないかとこの世界に入った人間です。自分はまだ「何か」が何なのか,いまいちつかみきれてないのです。ここでリストアップしてくれるというのはなんともWktk


ということで本文の訳に入りますけど,全訳すると疲れるので,「理由」部分の訳と要約で処理します。あと,英語はそれほど得意ではないので,間違えててもいぢめないでくださいね(ぁ
ではどうぞ。

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1. すべての情報がインターネットで利用可能であるというわけではありません。
(Not everything is available on the internet)

(要約)
インターネットではすべての情報が見つかるとかいう奴がいるけどさ。違うよ。Google Book Search もこれを理解してるの。だから何百万冊もの本を電子化しようとしてるんだね。


でもさ,いま売れてる作家や出版社が自分らの作品をネットで自由に使うのを許すと思う? いまだってスニップしか見れないでしょ? すでに死後70年保護されるってのに,昨日の新聞に載ってたベストセラーが自由に読めるのは何十年後さ?


パブドメな作品だって制限あるし。ほら,古典作品の本だって解説者の序文とかには著作権あるわけ。そうなると許可とらないかぎり全文公開なんて不可能だよね?


→だからほら,図書館だよ! 好きなだけ読めるし,必要なだけコピーできるよ!


コメント:試訳でほとんど正解。Googleもちゃんと出てくる。著作権の話までいくとは思わなかったけど。自由奔放なネットに比べて,図書館は著作権者的にも管理しやすいから,相性いいんですよね。


2. 電子図書館は「インターネット」じゃないんです。
(Digital libraries are not the internet)

(要約)
インターネットってなんだろうね? これがわかると図書館のこともわかるし,なんで図書館がまだ重要なのかもわかるよ。


Elmer E. Rasmuson 図書館は「オンラインコレクション」と「インターネット(またはWeb資料)」の違いをすっきり説明してるね。インターネットっていうのは,ほとんどが個人やら企業らの作った「発表されてないもの」の固まりなんだ。
「オンラインコレクション」は違うよ。こっちは図書館とかがちゃんと編集して公開してる。作品はちゃんとしたスタッフが綿密に構築した目録から選ばれるし,本だけじゃなく色んな資料が電子化され,記録され,索引づけられ,制限されたデータベースとしてアクセスできる。


このデータベース自体はインターネットで検索エンジンを使って見つけるかもしれないね。でもより深く調べるには利用登録が必要なんだ。そしてそれを使おうとするとき,まあシステム上はネットの中なんだけど,実際きみは図書館の中にいるんだ。


→ね! インターネットなんかよりオンラインコレクション(=電子図書館)の方がよく出来てるよね! インターネットばっかり使ってないでオンラインの「図書館」を使おうよ!


コメント:逆転させなくてよかったみたいです。考えてたのと趣旨が違う。いわゆる「インターネットは玉石混淆」論ですね。要するに「電子図書館」,図書館サイトにくっついてるコレクションとか,あるいは有料のオンラインデータベースとか,そういうののがインターネットよりいいじゃん,ってことか。
どーかなこれは。いや,自分も図書館のサイトいじってる人間だけどさ,ほとんどの図書館で作ってる「電子図書館」て,そんなセンスいいもんじゃないよ? よく作りこまれてるのもあるし,Webじゃほかに記述のない内容があったりして参考になることもあるけど,基本的にはWikipediaやらGoogleで見つけたサイトやらの方が役立つような。貴重書コレクションとかは参考になりますけど。
そもそもさ,なんでわざわざアクセス制限つけるわけ? Googleで全部検索できた方が利用者がアクセスしやすいじゃない。わかんないなー。


3. インターネットでは無料じゃありません。でも図書館なら?
(The internet isn’t free)

(要約)
Project Gutenberg(英語による元祖青空文庫) さ,イイよね? e-ブックを自由にダウンロードして読めるしさ。でもさ,ああいうふうに扱えるのは「著作権の切れた本」だけなんだよ。わかる?


それにさ,本(図書)だけじゃないよね? いざ学術的なことを調べようとしたら,雑誌論文とか,もっと重要な資料がたくさんあるじゃん? うん,ネットでも探せるよ。でも読むのは有料だからね,あれ高いんだ。
でさ,ああいうの,図書館がお金払って使えるようにしてるよね。*1ああいうのを使いたいときに一番便利なのは,図書館に行って電子ジャーナルなんかにアクセスするか,あるいは(そういうサービスを提供してるなら)図書館のアカウントを使って家からアクセスするのがいいよ*2


→ネットでも電子ジャーナルとか使えるけどさ…! 個人で使ってると高いよ…! インターネットだと有料だよ…! でも図書館なら無料だよ! いいよね? いいよね!


コメント:一瞬迷ったけど,やっぱり「無料」でよさそう。個人だとたくさんお金のかかるWebサービスも,図書館を通すと無料だ,って話。日本だと公共図書館でe-ブックとか電子ジャーナルとか契約してるケースなんてほとんどないんで比較にはなりませんけどね。
あ,でもお近くに一般開放してる大学図書館があって,しかもネット接続の端末がある場合はチャンス。けっこう色んなデータベースとか電子ジャーナルとか,大学内なら使い放題だったりします。ほんとうは契約的に微妙なケースもあるけど,基本的には嫌な顔はされないので,存分に調べましょう。でもほとんどが英語だけどな!
まあでも,電子ジャーナルやらが有料なのを打破するためにオープンアクセス運動というのが活発なわけなんだが。そりゃすべてが無料にはならんだろうけど,どっちかというと図書館のアカウントすらいらない未来が理想なんでないの?
ちなみに「→」あとの文章がはまちちゃんっぽく見えたとしたら,IPAの件の記事の読み過ぎです。わたしが。


4. インターネットは図書館の補足となりますが,図書館に取って代わるものではありません。
(The internet complements libraries, but it doesn’t replace them)

(要約)
Long Island University では情報を探してる人たちに,図書館を通して利用できる資料の有益な説明を提供してるね。新聞とか雑誌とか本とかそれ以外とか。
でさ,Web上の情報源ももう一つのアプローチとしてあげられてる。面白いね。でも,ちゃんと図書館とインターネットを区別して,研究のためにインターネットを使うことに対する図書館の利点を説明してるよ。
もちろんインターネットの利点も紹介してるよ? 世論を抽出したり,素早く情報を集めたり,多様な意見をみるのには便利だね。
ま,インターネットと図書館は違う,ってこと。ね? ここを取り違えるととんでもないことになるよ?


→だから,インターネットと図書館は違うの。わかる? わかった? もうわかってる? でももう一度訊いて! インターネットと図書館は違うの!


コメント:いや,その具体的な違いをリンク先に説明させるのはどうなのか。違うことは違うし,現在違うのは間違いないけど,のちのちその役割をWebが果たせるかどうかは別の問題な気がするけどなー。
しかし"the advantages of libraries over the internet for research"が気になる。ほかの32の理由がそうだ,ってことでいいんだろうか。リンク先もちゃんと読まないとかなー。


5. 学校の図書館と図書館員は学生のテストの成績をよくしますよ。
(School Libraries and Librarians Improve Student Test Scores)

(要約)
2005年のIllinois School Librariesの研究によれば,よく整理され,ちゃんとしたスタッフのいる学校図書館を利用した学生は,そうでない学生よりACT*3でより高い成績をあげ,また reading や writing の試験でも*4良くふるまうことが証明されてる。
面白いのは,特にデジタル技術との関連が指摘されてること。「図書館の目録やデータベースに接続できるコンピュータがある学校は,ACTの成績を6.2%向上させる」らしいよ。


詳しくはこのプレスリリースを見てね。


→ね? 図書館はお役に立ちますよ。よいでしょよいでしょ。


コメント:こんな研究があったんですね。興味深い。日本でいうなら,図書室がちゃんとしてるとこの高校生はセンター試験の平均点が数%あがりますよ,と。日本でも同じ結果が出せたら学校図書館にも日の目があたりそうなんだけど。
興味深いけど英語だしちょっと古い。カレントアウェアネスあたりで取り上げてるかと探したけど見当たらない。あとで読むか。英語キライ。。。*5
ちょうど学校図書館:冊数確保へ1千億円 文科省が新5カ年計画なんて追い風も吹いてるし,日本の学校図書館も頑張って欲しいですね。


6. 電子化は図書館の崩壊を意味しません。
(Digitization Doesn’t Mean Destruction)

(要約)
あちこちの大学がGoogle Book Search と提携したね。自殺するレミングの心情? とんでもない。
書架をGoogleに開放したお返しに,彼らは蔵書を電子的に利用できるようになるんだよ。著作権切れの本だったら,もう存分にアクセスしまくれるだろうね。著作権のある本だってちゃんと制限すれば存分にアクセスできるかもね。
もっとも,Google Book Search は訴訟沙汰に巻き込まれてるし,これ以上は無理だろうけどね。


Google Book Search は別に図書館にとっても悪者じゃないよ。お互いに利用しあえるよ。


コメント:このへんはid:bookscannerさんが詳しそう。別に破滅するために大学図書館Googleと手を結んだわけじゃないよ,という話。後半はややこしいのでぶった切りましたので誤読あるかも。


7. 実のところ,電子化は生存を意味するでしょう。
(In fact, digitization means survival)

(要約)
Daniel Greenstein がいうには,本を電子化する一番の理由は(別にインターネットで使うことじゃなくて)天災やら粉状化やらで傷つきにくいってことなんだって。彼はカトリーナが破壊した図書館の例を引いて「文化的な記憶」がどれだけ脆いか言ってるね。


→本を電子化するのは電子図書館にするためだけじゃないよ。実際一番大事なのは,保存性が高くなるってことなんだよ。


コメント:こりゃまったく。けっこう見逃されがちだけど,図書館の理念的に重要なのは,ネット上での利用可能性よりも,資料がちゃんと保存されるかなんだよね。
しかし,内容的に続きなのかと思ったら,解説はあんまり関係なかった。でも,これのどのへんが「図書館が必要な理由」なんでしょ。生存は生存でも「本の生存」だよな,これ。


8. 電子化にはもうしばらくかかるでしょう。 まだまだもうしばらく。
(Digitization is going to take a while. A long while.)

(要約)
Book Search が図書館の壁を壊して,貴重な資料が自由に見られるようになる,って空気があるよね。でも,これはまだまだゴールには遠いんじゃないかな。活版印刷以来の1億冊の本の完全電子化は,まだまだ大変そうだよ。
電子化はお金がかかるしめんどいよ。Google が100万冊の本の電子化を終えたとかいってもまだまだ一部だよ。まだまだ情報のほとんどはインターネットの外に転がってる,と Google Book Search のヨーロッパ担当者のJens Redmerもいってるよ。
世界の知識全部にインデックスをつけるのにはどれくらいかかると思う? 2002年にラリーは6年で700万冊の本を電子化するって言ってたね。でも,2004年から Google Book Search がスタートして,2007年現在,やっと100万冊が電子化できたよ。というと,だいたい年間50万冊って感じ? じゃあ1億冊の本が電子化できるまで……200年かかるね。まぁ,Googleロジスティクスの挑戦に勝って,6年に700万冊の本を電子化すると考えたって,かなり早めにみて2092年だよ。
まあとりあえず,しばらくは地元の図書館とオンラインコレクションを大事にしてあげてね。電子化が完了する前に図書館がなくなったら,利用者のみんなは途方に繰れちゃうよ?


→あと90年は待ってね!


コメント:1億冊ってどうやって見積もってるんだろ。でもま,現在進行形の出版物もすごい数だし,完全電子化は確かに遠い。
遠いんだが,そのへんは技術革新とかがあるので。CPUが3年で2倍の速度になるよ,とか言ってるんだから,本の電子化のペースも3年で2倍くらいにはなりそうな予感(事実,前世紀末は数千冊の電子化でさえ大事業だったんだよね)。まあ物理的現象なので電子機器よりは遅いんだろうけど,5年で2倍になる(年成長1.15倍くらい)と計算するとして25年,10年で2倍になる(年成長1.07倍くらい)で40年ほど。自分は半世紀ぐらいかければ十分全ての図書が電子化されると思ってる。
とはいえ,あと20年くらいは間違いなくかかるだろうから,まだ図書館捨てちゃだめだね。そもそも図書館があったおかげでGoogleらの事業が上手くいってる*6というのもあるので,大規模電子化が同時に図書館の必要性を意味してる,という言い方もできるかも。と余談。


9. 図書館は本を貸し出すだけではありません。
(Libraries aren’t just books)

(要約)
技術は図書館のシステムで統合されるんであって,ブルードーザーみたく一掃するわけじゃないよ。極論すれば(まあでも,そんなに間違ってないけど),図書館の書架をデータベースに移動したところで「本が電子的にアクセスできる」ってだけだ。
それで,なんで図書館員がいらないのさ?


んなわけない。図書館員の仕事は別に本を本棚に並べるだけじゃないよ。むしろ,利用者がどうやって情報(本もデジタルなのも)を見つけられるかを教える,とかが図書館員の仕事だよ。新しい技術は確かに便利なんだけど,使い方が難しいから,専門的なノウハウがいる。こういうのをかみくだいて利用者に説明して,情報を探すためのより高度なテクニックを教えるのも図書館の仕事。いや,こっちこそ図書館員の職分だと思うよ。


→本を貸し出す以外にも仕事はたくさんあるよ!


コメント:実は原文読むと,いきなり同じ文章が2回でてきます。微妙に違うので,推敲前の文章を消し忘れちゃったらしい。ちゃんと消そうよ,と余談。
内容は「本を提供することだけが図書館員の仕事じゃないよ」って話。広義のレファレンスサービスですね。このへんはわりと枯れた*7説明ですよね。内容にあわせて目次も意訳してみた。日本だと貸出しばかりが全面に出てるきらいがあるので,こういう感じ。よく言いますよね。
で,都知事とかは「そんなんいらんよ」と一掃するわけか。ははは。


10. ケータイは本の,そして図書館の終わりではありません。
(Mobile devices aren’t the end of books, or libraries)

(要約)
「本の終わり」は,まあ電子化とかの技術の動向を考えれば出てくる予測だよね。特に脅威になる一つの話題として,Googleがモバイル機器に電子書籍をダウンロードできるようにするってのがある。iPodだと小説はもう読めるよね。日本の通勤列車じゃケータイでベストセラーが読まれてるよ。終わりは近いのかな。


でもさ,たとえmobile e-bookがヒットして継続する現象になったとしても,すべての読者がそうやって本を読むってのはちょっと考えられなくない? テレビが出てもラジオはあるし,ビデオがあってもフィルムは大人気だよ。メールがあったって,みんな電話で話すじゃない? 紙の本が好きな人は今後も紙の本を読むんじゃないかな――たとえほとんどの出版社が紙の本の代わりに電子書籍を出すようになっても,ね。結局,膨大な書籍はまだ読者にとって利用しやすいんだよ。


ま,たとえ mobile e-book が紙の本より一般的になったところで,電子図書館は変わらず重要だろうね。紙の本だろうが電子データだろうが変わらないのさ。


→ケータイで本をたくさん読んだらいいよ! どうせ紙の本はなくならないよ! でも紙の本がなくなったって,図書館は不滅だよ!


コメント:やっぱ日本はケータイ先進国なんですねえ。ここでJapaneseの文字を読むとは。しかしそんなに人気あるの? ケータイ読書。
んー,ちょっと楽観的な気もするけど(個人的にはあと10年ぐらいでシェアが逆転しそうな気がしてる)。ただ,本を作る側で紙の本を出さなくなっても,昔の本(著作権あり)はまだ紙でしかなさそうだし,図書館はもうちょい長生きするでしょうね。その後でほかの項目にあるような本以外の役割を果たせなくなったらキツいけど,まだまだ猶予はある。


11. あのhypeは,まったく本当にただのhypeであるのかもしれません。*8
(The hype might really just be hype)

(要約)
紙の本はなくならないよ! 電子書籍が発明された何年後もね! むしろ,紙の本と電子書籍を比較したら,紙の本のがいいってことになるかもしれないよ!


電子書籍がどんなに人気が出たって,図書館や本のフリーアクセスのことを言うのはまだ早いね! 社会は信頼のあるメディアにさえ価値のあるアクセスを失うことがあるよ。たとえ電子書籍が確立してもね。


→?


コメント:"Society could lose valuable access to a trusted medium"がよくわからんのですが。とりあえず,hype(誇大広告)ってのは10でとりあげたTimesの記事の関係なのかな。こっちを訳してみないと何について言ってるかわからん。

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以上,1から11まで。書いてたら非常に時間がかかることがわかったので,3回ぐらいかけて書くことにしますね。誤解が分かった件については前回の記事なおしておきます。
しかし,原文読んでもあんまり論理的じゃない内容が含まれてるような……。消し忘れの文章もあったし。あんまり期待しちゃいけないんじゃね? これ。
発見もありましたけどね。学校図書館の統計の件とかちゃんと確認したいかも。

*1:注:日本だと電子ジャーナルは大学図書館くらいでしか提供してませんが,アメリカだと公共図書館が電子ジャーナルを契約してるケースもあるとか。ちなみに日本でも電子ジャーナルの契約は大学図書館が担当してます。どうせ大学の予算ですが。

*2:NYPLあたりはそういうサービスをやってるらしい。うちの大学でも似たようなのやってますね。教職員限定だけど

*3:American College Test。センター試験みたいの

*4:このへんよく知らんけど,単に読み書きじゃなくて,入試にそういう典型的試験があるっぽい? 小論文みたいな?

*5:じゃあこんな作業すんなと

*6:そもそも古い本って,当の出版社すらもってないケースが多いんだよね。

*7:よく使われる。否定的な意味の「古い」ではなく,すでに多くの議論が出てる,って意味。

*8:書き間違えてたので直しましたにゃ。