アンパンマンの誕生日だったらしい。


もっとも,アンパンマンの誕生日だというのは,子供から誕生日を聞かれてとっさにやなせさん本人の誕生日を答えてしまったからだそうで,つまるところやなせたかしさんの誕生日なわけですね。お二人ともお誕生日おめでとうございます。


ちょうどさっき『アンパンマンの遺書*1読み終わりました。
誕生日だってさっきまで知らなかった*2んですが,ほんと偶然とは恐ろしいですね。
で,本読んだ感想。アンパンマンがどうだとかいう以前に,この人の人生面白いわw


なんというか,本人が何かをしたというわけでもないのに,ふわりとどこかから仕事の誘い(それも,突然舞台の背景描いてくれだの,歌劇の構成つくってだの,TVドラマの脚本書いてだの,やなせさんの過去の仕事とは縁もゆかりもないの)が舞い降りてきて,それを素人ながらがんばってやったら意外によい評価で,それがなんとなくその後の仕事につながっている,という不思議な職歴を負ってる人なんですね。
しかも,そうやって突然わく彼の仕事に前後して,その仕事に関わったあたりが延びてたりするのも面白い。キティちゃんで知られるサンリオとは前身の山梨シルクセンターの頃からの付き合いで,やなせ氏によればサンリオの出版部は氏が詩集を自費出版しようとしたらそこの社長が「うちで出版しますよ」といって創設したものらしい。まじかよ。
夫婦仲もよくて素晴らしいですね。奥さんが出てくる箇所はなんだか人格が出るというか,微笑ましいおかしさがある。それだけに,病気となり,一時は回復するも悪化してお亡くなりになるくだりは,なんというか悲壮感を感じます。本当に好きなんだな,と。


自分が小学生の頃には当たり前のように毎週やってたアンパンマンが,そういう歴史の中で生まれてきたってのは,正直面白かったです。



あと業務連絡。
ここ数日残業ひどいんで「33の理由」の最後の部分はもうちょいかかりそうですorz

*1:しかし,この0がずらっと並ぶISBNはかっこいいですね

*2:ちょうどネットの知り合いが同じ日の誕生日で話題にあがってて気づいた。とてもアンパンマンファンは名乗れない。